研究概要 |
本研究は,第二言語/外国語によるリスニング困難に伴って生起する「リスニング不安」を心理的ストレス理論に基づいて「リニングストレス」として再構成し,その阻害的効果と対処方略の発達プロセスの解明を目指したものである。本研究結果から,リスニングストレスにより,認知的リスニング方略の援用が阻害され,それが理解を妨げ,さらなるストレスをもたらしていること,また,その対処方略としては,「明確化要求」及び「リスニングへの要求水準の低下」が最も頻繁に用いられ,それらはモデリング及び試行錯誤的学習により内在化が図られていることが明らかになった。
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