研究課題
基盤研究(C)
本研究は、大名家祖先顕彰の特質を分析し、幕末・維新期における祖先顕彰が持つ歴史的性格をあきらかにするものである。成果としては、まず長州藩のなかから近代の国家祭祀に結びつくような祖先祭祀が浮上してきたという点、そして近世後期を通じて大名家に胚胎する「復古」的な潮流があきらかになり、2009年の明治維新史学会で研究報告した。今後は、さらに海外の理論的な研究成果の導入や、19世紀における神仏分離との関係の考察が必要となっている。
すべて 2010 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (4件) 図書 (4件) 備考 (1件)
『幕末維新人物論』「吉田松陰」「大村益次郎」(岩本覚担当)(昭和堂)
井上智勝・高埜利彦編『近世の宗教と社会2 国家権力と宗教』吉川弘文館発行
ページ: 135-158