研究課題/領域番号 |
19520690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 立命館大学 (2008) 国際日本文化研究センター (2007) |
研究代表者 |
千田 稔 立命館大学, 文学部, 客員教授 (20079403)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 絵図 / 地図 / 地域イメージ / 日本 / 世界観 / 権力構造 / 京都 / 古地図 / 中空 / 禁裏 / 二条城 / 中空表現 / 江戸城 / 二重橋 / 行基図 |
研究概要 |
「日本」という地理的イメージが歴史的に地図上でどのように解読できるかについて、「日本図」と「都市図」の古地図について試みた。その結果、行基図の後の時代に製作されたイエズス会の宣教師による地図についても「南膽部州大日本国図」と記されるように仏教的世界観が継承されてきた。つまり、近代的なヨーロッパ世界観がもたらされてくる時代状況の中でも仏教的世界観が駆逐されない文化的特質を指摘できる。一方、近世の京都の都市図において御所は菊の紋章として、また江戸の江戸城については葵の紋章として表現され、内部は中空的表現をしていることから、権力の「中空構造」が読みとれる。この場合、内部に秘められた権力は、外にはその様相をみせないという日本の権力のあり方が読みとれる。
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