研究概要 |
あるグループが関税の導入あるいは関税率の増加に賛成し、他のグループが関税の導入あるいは関税率の増加に反対するレント・シーキング・モデルで関税率がいかに決定されるか研究することが本研究の本来の目的であった。本研究課題を遂行するにあたり、公共経済学、政治経済学、国際経済学などの様々な経済分野に応用されている一般的なレント・シーキング・ゲームについて理論的に研究することが必要となった。一般的なゲームで成立する結果はレント・シーキング・ゲームと解釈できる関税率決定モデルに応用できるからである。本研究により幾つかの重要で新しい成果を得ることができた。その幾つかは著名な経済学会が主催する国際学会で報告したり、Journal of Public Economic Theory, Journal of Economic Dynamics and Control、Public Choiceという国際査読雑誌に掲載させることができた。
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