研究概要 |
本研究では,様々なセグメント形態に対して,どのような業績評価を行えばよいのか,そしてそのためにはどのような業績の測定が必要か,ということに焦点を当てて研究した。その結果,業績測定に用いられる損益計算書は,近年提唱されているスループット会計やActivity-Based Costing の概念を取り入れることで,組織形態の変化に対して柔軟に対応が可能になることが明らかになった。そして,組織が分権化すると,経済的な意味での連結原価が発生し,その配分方法とそれに対するコンセンサスが業績評価とそれに伴う行動に影響を与えることが明らかになった。また,課題として,持株会社制などに見られるグループ経営における業績評価が問題となり得ることが明らかとなった。
|