研究課題/領域番号 |
19530492
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
|
研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
福井 一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (10199185)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2009年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 高齢者 / 音楽療法 / 医療・福祉 / 内分泌学 / 心理学 |
研究概要 |
ステロイドホルモンには神経保護作用があり、細胞死を調整する働きを持つことが明らかになっている。また、加齢に伴うステロイドホルモンの低下が高齢者の抑鬱状態を加速させることも指摘されている。そのため、ホルモン置換療法(HRT)により、アルツハイマー病(AD)の治療や、鬱病などの症状緩和が試みられてきた。しかしながら、HRTをはじめ、有効な治療法とされる非ステロイド抗炎症薬、アミロイド産性に作用するワクチンの投与には様々な副作用の危険が伴う。 本研究では、ADや認知症の予防という観点から、健常高齢者を対象に、内分泌(T,C)と心理テストを指標に音楽(音楽療法)の効果を調べた。その結果、女性において、高ホルモン群は音楽療法セッション後にホルモン値が減少し、低ホルモン群はホルモン値が増加した。また、心理テストの得点は、セッション後に有意に改善した。この結果から、音楽(音楽療法)が、生理的には高齢者のステロイドホルモン値を適正な値に調整し、心理的に抑うつ状態を改善していると考えられる。
|