研究概要 |
本研究では,家族システム論に依拠し,核家族と三世代家族を対象とし,量的調査とインタビュー調査を実施し,家族形態,地域,世代という3つの視点から現代家族のあり方を検討した。その結果,家族形態,地域および世代により,家族のとらえ方や成員間の相互交渉に差異が示された。そして,自分以外の家族成員同士の相互交渉が,間接的に自己の心理的健康度にも影響を与えているというように,まさに家族システムの考え方に合致した結果が得られた。また,祖母自身のライフレビューから,個人の歴史のみならず,時代や社会の変化にともなう家族の変化をとらえることが出来た。
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