研究課題/領域番号 |
19530744
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
山口 和孝 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90182427)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大学入試問題 / 入学者選抜 / 大学入試センター / 高校生の学力 / 学力低下 / 高校の学び / 二次試験 |
研究概要 |
現行の大学入試制度は、「大学全入時代の到来」といわれているが、実態としては、次のことが明瞭となった。厳しい試験を課す上位層大学における激しい競争と、試験を課さずに定員充足を至上命題とする下位層大学の二極化現象を示しており、センター試験のための受験準備にシフトする大半の高校は、(1)センター試験得点確保のために、体育・音楽・家庭・芸術等の教養的科目を大幅に削減させ、(2)3年生の教育課程は半分しか終了できず、(3)大学入学後にすぐ剥離してしまうような「学力」しか形成されず、また学習意欲を促進するものとなっていない。他方、試験を課すことができず、定員充足を優先課題とする下位層大学への進学は、(4)AO・推薦が、学力のない生徒を大学に進学させるための回路として活用されており、結果として、(5)AO・推薦入試合格者は、早期に学習意欲を喪失するという大きな影響を高校生の学力形成に及ぼしていることが明らかとなった。
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