研究課題/領域番号 |
19530834
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
|
研究機関 | 東邦大学 (2009) 琉球大学 (2007-2008) |
研究代表者 |
梶村 光郎 東邦大学, 理学部, 教授 (70255016)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 標準語 / 方言 / 沖縄 / 標準語教育 / 普通語 / 生活 / 地域語 / 生活語 / 国語 / 生活綴方 |
研究概要 |
沖縄県立図書館・沖縄県史料編纂室・那覇市史編纂室・沖教祖資料室での研究調査を除けば、(1)山形県(県立図書館、新庄市立図書館など)、(2)福島県(県立図書館、福島大学図書観)、(3)長崎県(長崎県立図書館)、(4)東京(国立国会図書館、日教組教育図書館、一橋大学図書館)で調査を行った。調査は、戦前の教育会雑誌を中心に行ったが、山形、福島の各県立図書館などで、方言矯正や青田節に関する文献を収集することができた。また、これまで共同で調査研究を行ってきた戦前の沖縄県の教育会雑誌の『沖縄教育』を藤澤健一・近藤健一郎・三島わかな氏らと共同編集で復刻(今年度は第一回配本分)をすることが出来た。と同時に、別冊(解説・目次・索引篇)の編集にも編集委員の一人として係わりながら、コラム「『島袋源七文庫』と『沖縄教育』のことども」を執筆した。以上が、これまでの史料収集における成果である。執筆した論稿の中で直接本研究と関係するものは、(1)「沖縄の標準語教育史研究-大正期の綴方教育を中心に-」(『東邦大学教養紀要』第41号)、(2)「『沖縄教育』復刻に寄せて<3>方言肯定から否定へ-自己表現重視の間で矛盾も-」(『琉球新報』平成21年10月27日付)である。(1)は、「沖縄の標準語教育史研究-明治期の綴方教育を中心に-」に続く研究であり、沖縄の標準語教育史を綴方教育の面から見ていくと、自己表現を重視する思潮を反映して、綴方作品のなかに方言が見られるという事実を確認する事ができた。方言撲滅論が主張されるなかでこのような事実が存在したという事実は、これまで確認できなかったのであり、今までの研究を一歩前進させることが出来たように思われる。(2)は、(1)で述べたことをコンパクトにまとめたものであり、研究成果の公表という社会的な責務を『沖縄教育』の復刻と併せて果たすためのものである。
|