研究概要 |
本研究は,聴覚障害児童に対する学習支援のためのアセスメント方法について検討するために,K-ABC検査の手話による実施方法と結果の特徴について検討を行った。さらに聾学校や難聴学級に在籍する児童151名に実施した。聴覚障害児童の検査結果の全般的な傾向として,同時処理過程が優位であった。下位検査では,特に,「数唱」と「語の配列」に落ち込みが見られた。この特徴は,被検児の聴力レベルや就学先とは無関連であった。因子分析の結果,2因子が抽出され,継次処理と習得度の下位検査が1つの因子に負荷が高く,標準化サンプルの3因子構造とは異なっていた。また認知特性と習得度との関係も検討した。
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