研究概要 |
この研究はHermitian曲線と呼ばれる正標数体上の平面代数曲線を対象として, その幾何的対称性の反映である射影のモノドロミー群という視点からの研究と, 応用的側面を持つ符号の研究との2つの部分からなる. 前者については, この補助金対象となった研究以前に報告者が得た結果と合わせて, Hermitian曲線の全ての射影についてモノドロミー群を決定することができた. 後者は, この曲線上の「1点符号」と呼ばれている符号の族については, それらの「最小距離」や「一般化されたHamming 重みの最小値」などは詳細に調べられていることに鑑み, その類似を「2点符号」と呼ばれる符号族で行おうという試みの過程であり, GyeongSang National University の Seon Jeong Kim 教授との共同研究である. 本補助金研究開始以前にわれわれは「最小距離」は決定済みであったので, 次の段階として「第2一般化されたHamming重み」の完全決定に挑みそれを完成した.
|