研究課題
基盤研究(C)
グラファイト基板面上における金クラスターの拡散係数が極単に大きい機構を調べるため,簡単な模型を設定し,シンプレクティック積分法による分子動力学シミュレーションを行い,実験的知見の本質を記述できることを確かめた.クラスターの並進運動,回転角運動部のスペクトル密度関数を解析し,回転運動は熱平衡状態にあることを見出した.金クラスターの大きな拡散係数は,並進運動に熱源の役割りを果す回転運動が結合し,レヴィー型拡散を起こすためとして理解される