研究概要 |
湖底堆積物分析値と気象観測測器データとの関係を検討し,夏季平均気温と生物源シリカ濃度との間に最もよい相関があることを明らかにした.生物源シリカ濃度から夏季平均気温を導き出すための変換式(Transfer function)を確立し,この古気温推定値から温暖期と寒冷期の温度差は夏季平均気温で10℃あったと推定した.REDFIT3.5(Schulz and Mudelsee,2002)を用いて周波数解析を行った結果,23000年周期のほかに4200年から230年に亘る16の周期性を確認した.その主なものは太陽活動周期・日射量変動周期・海洋循環周期である.
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