配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
研究概要 |
兵庫県南部地震などの震源近傍では流体貯留層を示唆する低速度・高ポアソン比異常が発見され, 地震発生機構における水の役割が注目されている. 地殻内部におけるH2O流体の含水率マッピングは活断層型地震の発生機構を解明する上で重要であると考えられるが, 下部地殻~中部地殻におけるH2O流体の地震波速度への影響は高温高圧物性実験の視点から充分に研究が行われているとは言えない. したがって, 地殻内の含水率マッピングを行うためには, 地殻深部に相当する高温高圧条件で岩石-水系の弾性波速度を測定することが不可欠である. 我々は, まず, 含水条件において岩石の弾性波速度を測定する装置を開発し, 次に, 岩石-水系において基礎的な弾性波速度測定実験を最大0.5GPa, 500℃での条件下で行ない, 含水率や水が弾性波速度に及ぼす影響について考察した.
|