研究概要 |
THz領域の誘導放射(THz stimulated emission : THzSEと略記) 観測システムを構築した.一酸化窒素を対象分子とし, A^2Σ^+状態を経由する二段階励起法によって波数約60000 cm^(-1)以上に存在するリュードベリ状態を励起したが, 主量子数nが9以上の強い前期解離性を有するsおよp Rydberg状態からのTHzSEを観測することはできなかった.一方、本法の高分解能分光計測への応用として, バレンス状態であるB^2II (v = 14)状態の項値を小数点以下2桁で決定し, Rydberg-Valence間相互作用を解明した.
|