研究概要 |
形状記憶合金(SMA)を用いたアクチュエータの温度応答性は,SMA素子の熱処理温度を高くまたは長時間の低温時効処理を施すこと,素子形状は細線よりも表面積の大きなリボン形状が有効である.通電OFF時間を導入した抵抗値制御による位置制御システムを提案し,制御特性に及ぼす制御距離,外部負荷等の影響を明らかにした.また,OFF時間を設けない新たな制御方法を提案し,10m以下の精度で位置保持が可能である.また,力学および伝熱モデルを構築し,制御システムの動作特性シミュレーション技術を確立した.これらの技術を基に,3次元位置制御システムを試作し,位置制御性や操作性等について検証した.
|