研究概要 |
地震時に建物の揺れを抑制させる目的で, ボールねじと発電機を用いた振動抑制装置を開発し, その動的特性および地震時の制振性能を実験と解析により実証した. 主な成果は, (1)受動・準能動の双方に利用可能な回転慣性質量をもつ30kN用の電磁抵抗型制振装置を開発, (2)ボールねじおよび歯車を用いることによって慣性トルクが拡大されるため大きな慣性効果を得られ, (3)全高9m, 全重量18tの三層構造物に本装置を取付けて地震波加振実験を行い, 本装置の受動・準能動における制振効果とその実用性を確かめたことである.
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