研究概要 |
広帯域な円偏波アンテナの実現を目指し,そのアレー化をも目指した.まずは,平面基板上に作成されたワイドスロットアンテナにL字形のプローブを組み合わせることで,中心周波数の40%の帯域で円偏波が実現できるアンテナを提案した.しかし,正面方向以外の角度では,交差偏波が強くなり,その改良型として,L字形の曲がり部分を容量で結合し,ほぼ完全で対称な正方形の形をしたスロットアンテナを提案し,広い放射角度において十分な円偏波を40%程度の周波数帯域で実現できることをしめした.次に,背面板を用いて且つ低姿勢なアンテナをめざし,背後に人工磁気導体特性をしめる人工グラウンドの使用を提案した.これを用いたマイクロストリップアンテナの構造を提案し,低姿勢で24%とマイクロストリップアンテナには見られない広帯域な円偏波特性を実現した.さらにこの構造のアレー化について検討した.
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