研究概要 |
2005年9月, 石神井川ならびに妙正寺川流域では集中豪雨により深刻な氾濫被害が発生しました. 本研究では, こうした氾濫過程を数値的に解き明かす計算手法を考案するとともに, これを用いた解析を通じてこの被害がどのように発生したのかを解明しました. また, 荒川と隅田川で挟まれた区域にこの手法を適用し, 将来, 荒川からの氾濫が生じるとすればどのような氾濫被害となるかを推定しました. 次に, 地下鉄渋谷駅ならびに溜池山王駅周辺が集中豪雨に見舞われた場合に, 氾濫水がどのようにこの地下空間内に流れ込み, 氾濫被害が広がっていくかを明らかにしました. また, この空間から地上へと利用者を効率よく安全に避難させるための誘導戦略についても提案することができました.
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