研究概要 |
財団法人服部植物研究所の研究者がこれまでに日本およびアジア,オセアニアで採集したホウオウゴケ科の標本と,日本及び国外のコケ植物の研究者から研究を依頼された資料を研究した.その結果,国外では,パプアニューギニアの資料から新種3種を含む40種のホウオウゴケを確認し報告した.また,マレー半島からホウオウゴケ属の1新種を見出し,シンガポールの学術誌に報告した.スミレ属の研究者である神山隆之氏が,インドネシアの南スラウエシで採集したホウオウゴケ標本53点を研究し,21種を確認した.このうち10種は,この地域から初めての記録である.日本新産のナガエホウオウゴケ(新称)を静岡県浜松市岩水寺で発見し,報告した.更に服部植物研究所に収蔵されているホウオウゴケを含む蘚類の基準標本のリストをHattoria第1号に発表した.また,ホウオウゴケ属を含む蘚類の和名のリストを作り,Hattoria第1-2号に発表した.
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