研究課題
基盤研究(C)
有尾両生類では切断された四肢の完全な再生が起こるのに対し、マウスなど哺乳類では四肢の再生はほとんど起こらない。指先の切断部で再生が見られるのと、より基部側の切断部で、軟骨の肥大が起こり、それが骨化するだけであった。本研究の結果、新生仔マウス四肢の切断後に新しく軟骨形成や骨化を起こすにはBMP-7またはBMP-2が必要で、これらBMPの濃度に依存して、骨パターンに類似の構造が形成されることが明らかになった。軟骨形成は切断部で広く起こり、急速に細胞塊を作り、骨化してゆくと考えられる。一方、BMP は主に切り株とは独立の構造を誘導し、これは軟骨形成を経て作られた。BMPの適当な濃度、キャリアー(徐放剤)を選択することによって、さらに他の成長因子を加えることによって、四肢の骨パターンに近いものが形成された。
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