研究概要 |
水稲玄米における粒厚・粒重と食味関連形質との関係を,登熟期の気温が異なる茨城県内産コシヒカリを用いて検討した.その結果,玄米の大きさと食味関連形質との関係は,栽培年次・条件等によって変動するが,粒重よりも粒厚の寄与率が大きいことを明らかにした.一方,世界と日本における米生産状況および作付けの多い品種の栽培面積の推移を概観し,走査電子顕微鏡観察により良食味米および低食味米の構造的特徴を明示した。そのほか,高温登熟条件下で多発する胴割れやアミロプラストの増殖異常,糯品種玄米の白色不透明化の原因などを走査電子顕微鏡観察によって形態学的に明らかにした.
|