水田水管理による温室効果ガス放出抑制型栽培法に関する研究

• 研究課題/領域番号: 19580276
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 農業土木学・農村計画学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 飯田 俊彰 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (30193139)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2007年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
• キーワード: 温室効果ガス削減 / 環境調和型農業 / 水田水管理 / メタン放出 / 浸透 / 農業工学 / 地球温暖化ガス排出削減 / 環境調和型農林水産 / 土壌圏現象 / 水圏現象

研究概要

水田からの温室効果ガス放出を,農家による簡便な水管理操作によって抑制する方法を探求することを目的としている.暗渠排水の利用を想定し,地下水位の調節による浸透状況や浸透速度の違いが水田土壌からのメタン放出量の違いへ及ぼす影響について検討した.その結果,空気浸入が起こって開放浸透になるとメタン放出量が大きく減少することや,浸透速度とメタン放出量との間には強い負の相関があることが明らかとなった.

研究成果

• [雑誌論文] Factors affecting water quality variation in the Mekong River at Vientiane, Lao PDR (2008)
  • 著者名/発表者名: Iida, T., Inkhamseng, S., Yoshida, K., Tanji, H.
  • 雑誌名: Proceedings of the 3rd International Symposium on Sustainable Development in the Mekong River Basin(Khon Kaen) ページ: 17-25
• [雑誌論文] Denitrification as a component of nitrogen budget in a tropical paddy field (2007)
  • 著者名/発表者名: Pathak, B. K., Iida, T., Kazama, F.
  • 雑誌名: Global NEST Journal 9(2) ページ: 159-165
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nitrous oxide emission measurement with acetylene inhibition method in paddy fields under flood conditions (2007)
  • 著者名/発表者名: Iida, T., Deb, S. K., Kharbuja, R. G.
  • 雑誌名: Paddy and Water Environment 5(2) ページ: 83-91
  • NAID: 10029233748
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nitrous oxide emission measurement with acetylene inhibition method in paddy fields under flood conditions (2007)
  • 著者名/発表者名: T. Iida, S.K. Deb, R.G. Kharbuja
  • 雑誌名: Paddy and Water Enviroment 5(2) ページ: 83-91
  • NAID: 10029233748
  • 査読あり
• [雑誌論文] Denitrification as a component of nitrogen budget in a tropical paddy field (2007)
  • 著者名/発表者名: B. K. Pathak, T. Iida, F. Kazama
  • 雑誌名: Global NEST Journal 9(2) ページ: 159-165
  • 査読あり
• [学会発表] 水田土壌試料からのメタン放出への浸透状況が及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 出井宏樹, 飯田俊彰
  • 学会等名: 平成21年度農業農村工学会大会講演会
  • 発表場所: 筑波大学筑波キャンパス
  • 年月日: 2009-08-05
• [学会発表] 閉鎖型汎用化水田構造を有した転換畑地での地下水飽和土層帯における溶存亜酸化窒素の動態 (2009)
  • 著者名/発表者名: 長谷川晃彦, 石川雅也, 梶原晶彦, 飯田俊彰
  • 学会等名: 平成21年度農業農村工学会大会講演会
  • 発表場所: 筑波大学筑波キャンパス
  • 年月日: 2009-08-05
• [学会発表] メタン発酵消化液施用による水田土壌試料の透水性への影響の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 東望, 飯田俊彰
  • 学会等名: 平成21年度農業農村工学会大会講演会
  • 発表場所: 筑波大学筑波キャンパス
  • 年月日: 2009-08-04
• [学会発表] 水田土壌試料からのメタン放出への浸透状況が及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 出井宏樹, 飯田俊彰
  • 学会等名: 平成20年度農業農村工学会大会講演会
  • 発表場所: 秋田県立大学秋田キャンパス
  • 年月日: 2008-08-28
• [学会発表] 閉鎖型汎用化水田構造を有した転換畑地からの温室効果ガス削減方法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 長谷川晃彦, 石川雅也, 梶原晶彦, 下田陽介, 飯田俊彰
  • 学会等名: 平成20年度農業農村工学会大会講演会
  • 発表場所: 秋田県立大学秋田キャンパス
  • 年月日: 2008-08-28
• [学会発表] 早期中干しおよび間断灌漑を行った水田からの温室効果ガス放出 (2007)
  • 著者名/発表者名: 飯田俊彰, 岡田麻希
  • 学会等名: 平成19年度農業農村工学会大会講演会
  • 発表場所: 島根大学松江キャンパス
  • 年月日: 2007-08-30
• [学会発表] 転換畑野菜栽培下における化学量式を用いた脱窒量の算出 (2007)
  • 著者名/発表者名: 下田陽介, 石川雅也, 梶原晶彦, 飯田俊彰
  • 学会等名: 平成19年度農業農村工学会大会講演会
  • 発表場所: 島根大学松江キャンパス
  • 年月日: 2007-08-30
• [図書] わが国における治水の歴史, In「坂上潤一, 中園幹生, 島村聡, 伊藤治, 石澤公明編, 湿地環境と作物―環境と調和した作物生産をめざして―」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 飯田俊彰
  • 出版者: 養賢堂
• [図書] わが国における治水の歴史,湿地環境と作物-環境と調和した作物生産をめざして-(In坂上潤一, 中園幹生, 島村聡, 伊藤治, 石澤公明編) (2010)
  • 著者名/発表者名: 飯田俊彰
  • 総ページ数: 6
  • 出版者: 養賢堂