研究概要 |
農村流域における地下水硝酸性窒素汚染の影響解析の一環として,深層土壌圏における水と硝酸性窒素の動態に関して,地下水質および水理地質,化学性,生物性の観点から現地調査と分析を行った.地表面から基盤岩に至るボーリングで得られた不攪乱土壌コアの分析から,旧表土およびその直上部が脱窒に関するホットスポットのひとつである可能性が示されたが,一方で以深の層位では脱窒が生じている可能性は低いと考えられた.類似の調査事例は限られており,得られた成果が今後の流域物質循環研究の進展に繋がることが期待される.
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