研究課題/領域番号 |
19580296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業環境工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
石黒 悦爾 鹿児島大学, 農学部, 教授 (00041658)
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研究分担者 |
箱山 晋 鹿児島大学, 農学部, 教授 (20091374)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | リモートセンシング / 環境調和型農林産業 / 地理情報システム / 農林水産物 / 農業工学 / 一等米 / 分光反射特性 / 分光画像 / 土中温度 / 葉緑素 / 肥培履歴 / 正規化指標(ND_<770>,<660>) / 水稲 / 一等米比率 / 栽培管理技術の支援 / 気象要因 / トレーサビリティー |
研究概要 |
分光反射特性を用いた水稲の高品質栽培管理技術支援法の開発を目的に、鹿児島県北部に位置するさつま町に散在する水田を対象として、生育期間中の気象条件を測定し、かつ生育調査ならびに分光反射特性を測定した。さらに、この分光反射特性の解析結果より、葉内窒素に関連する波長帯を特定し、この波長帯を用いた2波長カメラを試作し、圃場内の葉内窒素の分布を解析した。また、対象圃場の水稲の肥培管理履歴ならびに収量・等級等のデータを農家から提供を受けた。これらの結果、圃場の等級には以下の要因があることが明らかとなった。(1)各圃場の草たけ、分けつ数とLAIは、等級間おいて明確な差異は認められなかった。(2)水稲生育期間中の温度変化は生育初期・中期・後期でそれぞれの試験区で異なり、このことから、温度の影響を考慮した品質推定法の開発の可能性が示された。(3)圃場内の土中温度のばらつきは、1等級品質圃場が2・3等級品質圃場に比べて少なかった。(4)SPAD値は出穂期以降において等級品質間で差異が認められた。(5)ND_<770,660>指標はSPAD値と高い相関を示した。ND_<770,660>を画像に適応することで、圃場間の等級差が明確になる可能性を示した。(6)尖度・歪度は登熟期において1等級品質圃場の方が2等級品質圃場よりも低い値を示した。 以上の結果から生育期間内における等級品質の予測の可能性が示唆された。また、肥培条件と分光反射特性の関係を明らかにすることにより分光学的手法を用いた1等米比率向上のための肥培管理技術への適応の可能性が示唆された。
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