研究課題/領域番号 |
19580324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伯野 史彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (30282700)
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研究分担者 |
太田 昭彦 明治大学, 農学部, 准教授 (40194154)
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連携研究者 |
太田 昭彦 明治大学, 農学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2008年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | インスリン / 糖尿病 / インスリン受容体基質(IRS) / DGKζ / 脂質 / IRS |
研究概要 |
本研究ではIRSと結合するDGKζ活性がGlut4 の細胞膜移行を阻害するメカニズムを解明し、インスリン抵抗性の発生とIRS-1 結合性DGKζとの関連を明らかにすることを目的としている。3T3-L1 adipocytes において、siRNA によってDKGζをノックダウンすると、インスリン非依存的な糖取り込み量に変化は認められないが、インスリン依存的な糖取り込み量が有意に減少すること、さらにインスリン依存的なインスリンシグナル分子の活性化には全く影響しないことを明らかにした。続いて、阻害剤を用いて、DGK の活性を阻害したところ、インスリン依存的な糖取り込みが促進されることが明らかとなった。しかし、インスリン依存的なインスリンシグナル分子の活性化には全く影響を与えなかった。一方で、糖取り込み担体であるGLUT4 の細胞膜移行はインスリン非依存的に促進されており、DGK 活性はGLUT4 の細胞膜移行を阻害していることが明らかとなった。これらの結果から、DGKζは、複雑な機構によってこれまでに知られているインスリンシグナルとは異なる新規シグナルを介して、インスリン依存的な糖取り込みを制御していることが明らかとなった。
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