研究課題
基盤研究(C)
私たちは既に培養神経細胞を用い、BDNFやエストロジェンの抑制性神経細胞賦活作用を報告していた。これら分子の不足がともに認知症のリスクファクターだとする説があるため、生体内でも同様の作用を本研究課題にて確認した。また、BDNF を強発現する海馬錐体細胞がごく少数(5%まで)あるので、ある記憶の担当細胞は少数である可能性を考え、学習依存的変化やスパイン形態の解析などを通してそれを補強した。これらから認知症が抑制系の破れによる神経回路暴走にともなう病態である可能性を提示した。
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