研究課題
基盤研究(C)
カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)ゲノムがコードするウイルス性リン酸化酵素の基質特異性や生理機能の解析は、KSHVの病原性の解明と抗KSHV薬の分子設計に必要不可欠な研究課題である。そこで、我々は、KSHVの発現するチミジンリン酸化酵素(ORF21)やリン酸基転移酵素(ORF36)の機能解析を行なった。その結果、KSHVのORF21は、抗ヘルペスウイルス薬ACVや他のプリン・ヌクレオシド誘導体へのリン酸化効率は非常に低いことが明らかになった。一方で、ORF36の機能解析により、ORF36は複数の細胞性因子とKSHVのウイルス蛋白質をリン酸化し、NF-κB等の細胞内シグナル伝達の制御も行なっていることが明らかとなった。
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