研究概要 |
我々は分泌性因子DANがニワトリ胚の耳胞の背側に発現し、内リンパ管・嚢の形成を制御することを明らかにしてきた。耳胞の領域化には、耳胞背側のDlx5,Gbx2を介する経路と、耳胞腹側のOtx2を介する経路が関与すると考えられており、これらがDAN発現を制御する可能性がある。これを検証するため、Dlx5,Gbx2,Otx2を耳胞に導入し、DANの発現変動を検討した。その結果、Gbx2とOtx2がDANの発現を抑制することが判った。Gbx2とDANの発現領域は重複するため、DAN発現の活性化にはGbx2の効果を打ち消す作用をもつ因子が必要であることが示唆された
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