研究課題/領域番号 |
19590285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
白瀧 博通 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90249962)
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研究分担者 |
伊藤 雅彦 獨協医科大学, 医学部, 助教 (70270486)
山内 忍 獨協医科大学, 医学部, 助教 (70433589)
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研究協力者 |
富谷 智明 東京大学, 大学院・医学研究科, 助教
大友 夏子 東京大学, 大学院・医学研究科, 大学院生
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 細胞内小胞輸送 / SNARE / 微小管 / 細胞運動 / 細胞増殖 / がん / Taxilin / 小胞輸送 / 肝細胞がん / PCNA / Syntaxin |
研究概要 |
alpha-taxilinは、蛋白レベルでラットの大脳、精巣、副腎、脾臓、肝臓で高発現していた。SDS-PAGE上の移動度から、alpha-taxilinには脳型と非脳型の少なくとも2つのタイプが存在することが明らかになった。最も強く発現している中枢神経系において、alpha-taxilinは、発生初期の大脳のnestin陽性の神経幹細胞や小脳の外顆粒細胞層の増殖の盛んな細胞に限局して認められたが、発生が進むとalpha-Taxilinは神経細胞に限局して認められるようになり神経膠細胞にはほとんど認めなくなった。以上の点から、alpha-Taxilinは細胞増殖に関与すると共に、神経細胞固有の機能にも関与している可能性が出てきた。さらに、肝細胞癌組織におけるalpha-Taxilinの発現量は、病理学的分化度と相関していた。低分化型肝細胞癌では腫瘍マーカーの一つであるPCNAと共にalpha-Taxilinが強陽性であった。一方、高分化型肝細胞癌ではPCNAと共にalpha-Taxilinは陰性であった。非癌部では、PCNAとalpha-Taxilinは共に陰性であった。このことから、肝細胞癌においてalpha-Taxilinは腫瘍マーカーになりうると共に、その発現量は分化度の指標になる可能性が出てきた。
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