配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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研究概要 |
研究者が2001年に見いだしたDIP/WISHは、低分子量G蛋白質Rhoの下流蛋白質mDiaと(N-)WASPに結合するadaptor proteinである。この遺伝子改変動物(ノックアウトマウス)を作製したので、細胞骨格再編成(actin polymerization, Arp2/3 activation,microtubule assembly)に関わる細胞機能およびそれに伴って起こると期待される器官形成について詳細な検討を加える。 ノックアウトマウスと野生型マウスからMEF(mouse embryonic fibroblast)を採取し、これを用いてtime-lapse法を用いたmigration assay、wound heahng assayを行い、細胞運動能を比較検討した。まず、MEFのphenotypeがノックアウトマウス由来のものではstress fiberの増強が見られ、細胞運動能ではノックアウトマウス由来のMEFは新たな細胞接着斑の形成に乏しく、運動能も低下していることが判った。また、細胞接着能を検討したところ、これにおいてもノックアウトマウス由来のMEFのcell spreadingが遅延、未熟であることが判った。生化学的な検討より、これらの現象に伴い、マウス由来のMEFにおけるRhoのactivityが刺激前から増加していることが判った。この結果は、研究者が2004年に報告した結果(DIPはRhoを不活性化する)と一致するものであった。現在さらに、MEFを用い、proliferation,apotosis等を検討中である。 さらに、DIP/WISHの発現の多い、中枢神経系において、形態や行動実験を検討中である。
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