研究課題/領域番号 |
19590474
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
安居 輝人 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (60283074)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Epstein-Barr virus / Latent membrane protein / TNF family / Herpesvirus / Lymphoma / EBNA / TNF receptor family / BCR / B lymphocyte / latent membrane protein / Blymphocyte / lymphoma |
研究概要 |
本研究ではEBV発がんの分子機構を包括的に解明するために、EBV潜伏感染遺伝子Latent membrane protein (LMP1、LMP2aのB細胞形質転換機構の分子作用メカニズムの解析を行った。1)LMP-LMP2a間タンパク相互作用の解析とハイスループット(HTS) 抗LMP作用薬剤スクリーニング法確立の試み、2)LMP1シグナルに関与する宿主因子の同定に焦点を絞り解析した。その結果、LMP両分子間の直接的相互作用を証明するために、Bimolecular Fluorescence Complementation (BiFC)法を行い、蛍光強度の発現を検討することによって、LMP1-LMP2a分子相互作用の有無を検討した。その結果、LMP1間、LMP2a間及びLMP1-LMP2a間相互作用が存在することが明らかとなった。一方、LMP下流シグナルに関与する可能性のある7分子を同定した。いずれの分子もLMPの発現により細胞内局在を変化させることが明らかとなった。特にLMP依存性B細胞形質転換作用に関与する細胞増殖・生存制御を司る推定分子としてp73結合分子Ranbp9がLMP下流シグナルに存在することが示唆された。1)項のハイスループット(HTS) 抗LMP1作用薬剤スクリーニング法確立の試みに関連して、B細胞生存に関与するTRAF3とLMP1との相互作用に焦点を当て、最終的にEBV阻害薬の候補薬剤を選別するシステムの基盤構築を試みた。LMP1は細胞膜表面上でTRAF3と恒常的に会合することが明らかとなっているが、申請者らはTRAF3の細胞内局在はN-末端側RINGフィンガードメインに規定されていることを明らかにした。
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