研究課題
基盤研究(C)
現在、天然の無機ヒ素による地下水汚染が原因の慢性ヒ素中毒が世界各国で問題となっている。ヒ素の慢性曝露は皮膚や肝臓などで発癌作用を示すが、免疫細胞では反対に、ヒ素が細胞増殖抑制作用を示すことが報告されている。本研究では、ヒ素が免疫細胞特異的に、細胞周期進行に関与する転写因子E2Fの標的遺伝子群の発現を抑制し、それによって細胞増殖を抑制することを明らかにした。さらにその原因として、ヒ素がE2Fの機能を調節するポケットプロテインの中のP130分子を安定化し、E2F標> 2009734的遺伝子群のプロモーター領域でP130を含む転写抑制複合体の形成を促進するというヒ素によるユニークな転写抑制のメカニズムを明らかにした。
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Toxicol. Sci. 101
ページ: 226-238
Toxicological Sciences 101