研究課題
基盤研究(C)
本研究では、乳幼児期におけるグラム陽性菌性の経気道感染や刺激が成長後のTh1型応答の発達やアレルギー抑制へと導くかどうかを明らかにするとともに、化学物質過敏症やシックハウスの原因物質の一つでもあるトルエン等による二次的な刺激がTh1/Th2バランスにどのような修飾作用を持つのかをアレルギーモデル動物を用いて解明することを目的とした。その結果、(1)グラム陽性菌細胞壁成分ペプチドグリカン(PGN)による経気道刺激はアレルギー誘発マウスのTh1機能の発達やアレルギー抑制へとは導かなかった。(2)ウシ型結核菌BCGワクチンの皮下接種では、アレルギー誘発マウスにおいてTh1反応(血中IgG2a,肺や脾臓のIFN-γ)を高める結果が示され、経気道刺激とは異なるがBCGワクチン接種がTh1反応の亢進に有用であることが確認できた。(3)胎仔期から新生仔期にかけての低濃度トルエン曝露は、幼若マウスにおいて全身性のTh2機能を高める方向に作用したが、PGNとトルエンの併用では、Th1/Th2の両方の免疫を抑制的方向にシフトさせる結果が示された。(4)マウス乳仔期でのトルエン曝露およびPGN刺激との併用はTh1系およびTh2系の血中Ig抗体レベルをかく乱することが示唆された。
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