配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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研究概要 |
中毒原因薬物の迅速かつ確実な同定・定量法の確立は,重要な研究課題である。本研究は,前処理の大幅な簡略化とモノリスカラムを用いたバックフラッシュカラムスイッチング法により,血中テオフィリン及びカフェインの超迅速分析を行った。前処理は,ヒトブランク血清50μLにテオフィリン及びカフェイン標準水溶液とIS(3-isobuthyl-1-methylxanthine)を添加し,これに水4,000μLを加え,そのうち400μLをLC/MS分析に供した。本分析システムでは,血清中の生体高分子の排除と薬物の保持をWaters社製Oasis HLBカートリッジカラムを用いてオンラインで行ない,その後バックフラッシュモードにより目的成分を分析カラム(Merck社製Chromolith Performance RP-18e)へ導入し,薬物の相互分離を行った。薬物の検出は質量分析計(日立M-8000)を使用し,イオン化はAPCI法用いた。本法により,生体高分子(タンパク質)の排除とテオフィリン,カフェイン,ISの相互分離を2分以内に行うことが可能となった。また,テオフィリン及びカフェインの中毒域における定量性も比較的良好であった。今回設定した方法では,前処理に要する時間は約1分であり,LC/MSによる測定時間も2分以内であることから,救命救急などの分野においても有効な手法になるものと期待できる。
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