配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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研究概要 |
今回対象としたサイトカインはIFN-γ, IL-6, IL-10, IL-12p70, MCP-1,TNFである。まず活性酸素発生剤であるパラコート(Pq)中毒モデルを使ってサイトカインを検討した。その結果,IL-6とMCP-1について肺でのRNAの発現また血中での蛋白レベルがPq暴露5日以内に有意に増加することが分かり,とくに前者が中毒初期,後者が後期のマーカーになることが示唆された。さらに抗IL-6抗体で治療効果を検討継続中である。つぎに,マウス水浸拘束ストレス(WRS)を使って,サイトカイン発現に及ぼす覚せい剤(MA)の影響を検討した。その結果,IL-6,IL-10,TNFの血中レベルがストレスで増加し,MAでさらに増加することが分かった。とくにIL-6の血中レベルはMA存在下で飛躍的に増加した。またその機序は不明であるが,MAはストレスによる胃粘膜障害を有意に抑制した。さらに,マウスのグルココルチコイドレセプター(GR)多型に焦点を当て研究した結果,GR多型がマウス個体にみられるストレス反応に重要な役割をもつ可能性を明らかにした。
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