研究課題/領域番号 |
19590718
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
戸塚 輝治 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (70447465)
|
研究分担者 |
渡辺 守 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科・消化器病態学, 教授 (10175127)
金井 隆典 慶應義塾大学, 内科, 准教授 (40245478)
荒木 昭博 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80361690)
|
連携研究者 |
渡辺 守 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 消化器病態学 (10175127)
金井 隆典 慶應義塾大学, 内科, 准教授 (40245478)
荒木 昭博 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80361690)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 加齢化免疫記憶CD4^+T細胞 / 炎症性腸疾患 / マウスモデル / 新規治療法 / 老化CD4+T細胞 / 制御性T細胞 / 腸炎惹起生免疫記憶T細胞 / マウス大腸炎モデル / 加齢化免疫記憶T細胞 / 抑制性T細胞 |
研究概要 |
炎症性腸疾患の病因として炎症惹起性CD4^+T細胞が広く知られているが、長期生存した腸炎惹起性CD4^+T細胞がどのような形質を獲得するかは未だ不明である。そこで我々は、CD4^+CD45RB^(high)移入大腸炎を作製し、大腸炎を発症したマウスの大腸より取り出したlaminapropria(LP)CD4^+T細胞を再度免疫不全マウスの腹腔内に移入、LPCD4^+T細胞移入を繰り返す事により長期生存炎症惹起性CD4^+T細胞を作製、この細胞の機能について検討した。 大腸炎を発症したマウスの大腸より取り出したLPCD4^+T細胞を再度免疫不全マウスの腹腔内に移入、LPCD4^+T細胞移入を繰り返し、大腸炎の発症を経時的に検討した。また、同時にIFN-γ、TNF-α、IL-17などのTh1、Th17サイトカインの産生能を検討した。次にLPCD4^+T細胞移入を繰り返し7世代で腸炎未発症マウスのLPCD4^+T細胞、1世代で腸炎を発症したマウスのLPCD4^+T細胞をnaive CD4^+CD45RB^(high)T細胞と共移入し、腸炎抑制能を検討した。 LPCD4^+T細胞移入を繰り返すことで、腸炎発症までの期間が延長し、6世代までは全例腸炎を発症したが7世代以降は腸炎未発症マウスが出現し大腸炎発症率も減少した。また、7世代マウスは、Th1、Th17サイトカイン産生が低下した。1世代LPCD4^+T細胞を共移入した群は腸炎を発症したが、腸炎未発症7世代LPCD4^+T細胞を共移入した群は腸炎を発症しなかった。 これは、病的CD4^+T細胞が、その病的CD4^+T細胞を抑制する制御性CD4^+T細胞に変化したことを示した画期的な業績である。
|