研究課題/領域番号 |
19590741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
光山 慶一 久留米大学, 医学部, 准教授 (20200066)
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研究分担者 |
鶴田 修 久留米大学, 医学部, 教授 (60197770)
桑木 光太郎 久留米大学, 医学部, 助教 (60425171)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / colitic cancer / IL-6 trans-signaling / STAT3 / 可溶性gp130-Fc / 可溶性gp 130-Fc / 可溶性gp130 |
研究概要 |
近年、炎症性腸疾患を母地とした大腸癌(colitic cancer)の発生が問題となっているが、従来の炎症性腸疾患治療薬には十分な発癌予防効果のあるものは報告されていない。本研究では、マウスcolitic cancerモデルに対してIL-6 trans-signaling抑制剤を投与し、その有用性を検討した。まず、マウスに3%デキストラン硫酸(DSS)を長期投与してcolitic cancerモデルを作製し、大腸組織でのIL-6,IL-6R,gp130,STAT3,ADAM17発現を免疫染色、flow cytometry、Western blotにより検討した。その結果、colitic cancer モデルの大腸粘膜ではIL-6 trans-signalingの活性化が顕著であることが判明した。つぎに本モデルに対してIL-6 trans-signaling 抑制剤である可溶性gp130-Fc(10,100,500μg/mouse)を投与し、その有効性を検討した。本モデルに可溶性gp130-Fcを予防的投与すると、投与量に依存してcolitic cancerの発生が抑制された。これらの結果により、colitic cancerではIL-6trans-signalingの活性化がみられ、可溶性gp130-Fcはcolitic cancerの発癌予防効果を有することが示された。
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