研究課題/領域番号 |
19590776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
緒方 久修 九州大学, 大学病院, 医員 (70432945)
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研究分担者 |
飯田 三雄 九州大学, 大学病院, 教授 (00127961)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 癌 / シグナル伝達 / 免疫学 |
研究概要 |
これまでに肝炎から発癌につながる経路に関して、NF-kappaB、STATが関与する可能性が示唆されている。本研究は、IKKbeta/NF-kappaB経路、JAK/STAT経路の制御が肝炎、肝発癌の抑制につながるかどうか、またこれらの経路がお互いに影響しあうかどうかを明らかにすることを目的とする。JAK/STAT経路の抑制分子であるSOCS3発現の低下したモデル動物として肝臓特異的なSOCS3欠損マウスを用いコンカナバリンAによる急性肝炎の誘発をおこなった。肝臓特異的なSOCS3欠損マウスにおいて肝炎に改善傾向がみとめられた。SOCS3の発現低下によりSTAT3/BclXLの発現が増強することが肝炎を軽減する一つの機序と考えられた。SOCS3の発現の低下した肝臓においてはp-IkBalphaの発現が増強していた。このことはNF-kappaBの発現が増強していることを示唆している。すなわち、STAT3の活性化はNF-kappaBの活性化も制御する可能性が示唆された。肝臓特異的なSOCS3欠損マウスにおいてDENを投与した場合、肝発癌が増悪することも示されており、SOCS3などの分子によるSTAT3,NF-kappaBの活性化の制御により肝発癌を制御できる可能性が示唆された。また、マクロファージ特異的SOCS3欠損マウスに対し、コンカナバリンAを投与し急性肝炎を発症させたところ、肝炎に改善傾向がみられた。マクロファージにおけるSTAT3,NF-kappaBの発現は増強していると考えられるため、これらの分子のマクロファージにおける発現も炎症の制御に重要であると考えられる。以上より、IKKbeta/NF-kappaB経路、JAK/STAT経路は、肝炎、肝発癌の制御において重要であると考えられる。SOCS3などのこれらの経路の制御に関わる分子の今後の臨床応用が期待される。
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