研究課題/領域番号 |
19590838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
大谷 肇 関西医科大学, 医学部, 准教授 (60168979)
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研究分担者 |
伊藤 文昭 摂南大学, 薬学部, 教授 (80111764)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2008年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心臓 / 虚血 / 再潅流 / ジストロフィン / ミトコンドリア / 再潅流障害 / 心筋梗塞 / dvstrophin / 心筋細胞 / ATP / ischemic preconditioning |
研究概要 |
心筋を短時間の虚血で前処置することによって誘導されるischemic preconditioning(IPC)の虚血、再潅流障害に対する心筋保護効果は、ミトコンドリアの保護と密接に関係していることが知られている。我々は、その心筋保護効果がミトコンドリアの機能温存に伴う再潅流時ATP産生の増加とジストロフィンの細胞膜への再分布促進と関連していることを明らかにした。この成績は、虚血、再潅流時にジストロフィンが細胞膜から遊離し、細胞骨格分画へと局在変化する機序がミトコンドリアの機能消失に伴う細胞内ATPの低下に起因しているという仮説を支持している。そこで、細胞内ATP低下に伴うジストロフィンの局在変化の分子機序を明らかにし、その再潅流障害における役割を明確にすることがまず必要であると考えられた。我々はまた、IPCの心筋保護効果は再潅流直後に心筋の収縮性を一過性に抑制することによって著明に増強されることも明らかにした。このことから、心筋保護的処置によってミトコンドリアが保護された心筋においては、再潅流時にミトコンドリアによるATPの産生増加に伴ってジストロフィンが細胞膜に再分布するまで心筋収縮力を抑制することが有効な再潅流障害の予防法になりうると考えられた。
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