研究課題
基盤研究(C)
オボアルブミン(OVA)誘発喘息モデルマウスを用い、気道粘膜特異的にインターロイキン4(IL-4)アンタゴニスト発現能を有する非増殖型パラインフルエンザ2型ウイルス(PIV2)ベクターを経鼻投与することにより、喘息の症状改善を示す結果を得た。また、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発Inflammatory bowel disease(IBD)モデルマウスの詳細な動態およびIBDモデルマウスへの腸管粘膜特異的IL-4アンタゴニスト発現能を有するE型肝炎ウイルス中空粒子(HEV-VLP)の経口投与により、IBDモデルマウスにおける体重減少の抑制、生存率の改善および腸管粘膜再生を促進する効果が得られた。これらの結果により、病態発現部位での粘膜免疫バランス是正による免疫疾患治療の可能性が示唆された。
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