配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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研究概要 |
造血幹細胞移植においてドナー細胞の生着促進は臨床上重要な課題である。本研究ではヒト臍帯血由来造血細胞を純化後,生着促進に関係するケモカイン受容体の一つであるCXCR4の発現と免疫不全マウス(NOD/SCIDへの移植(静脈内輸注)を行った。2時間の無血清培養,好中球エラスターゼ処理を行うと造血幹細胞表面CXCR4の発現が有意に増加し,CXCR4のinhibitorであるAMD3100を培養に添加するとCXCR4の発現増加はほぼ完全に抑制された。培養後の造血細胞,AMD3100添加培養後の細胞,非培養細胞の移植の結果,16時間後のホーミング活性,8~10週後のマウス骨髄再構築能ともに細胞表面CXCR4 発現が増強された細胞群で有意なホーミング活性の増強とヒト細胞のマウス骨髄内の再構築能増加が認められた。臍帯血由来造血幹細胞は2時間の無血清培養により,自己複製能を維持しながら,CXCR4の発現増強を介して骨髄生着促進が認められることが明らかとなり,造血幹細胞表面の接着因子の発現を増強させることにより,少量の造血幹細胞でも骨髄生着が可能となることが示唆された。
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