研究課題/領域番号 |
19591276
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
石田 和子 (中島 和子) 秋田大, 医学部, 講師 (20301062)
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研究分担者 |
三浦 忍 秋田大学, 医学部, 医員 (40455879)
河村 正成 秋田大学, 医学部, 医員 (30400500)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 低酸素性虚血性脳症 / アセトアミノフェン / 鎮痛鎮静剤 / 軸索 / 脳室周囲白質軟化症 / 炎症 / アストロサイト / フィノバルビタール / インドメサシン / イブプロフェン |
研究概要 |
(1) 日齢7新生仔ラット低酸素性虚血性脳症モデルを用いた、鎮静剤の選択による脳保護効果の違いA. 前年度は同モデルで低酸素負荷終了直後にアセトアミノフェン20mg/kg、50mg/kgを腹腔内投与し、168時間後の肉眼的評価で脳保護効果が得られることを確認した。今年度は、0, 24, 48, 168時間の各時点において、薬剤群、コントロール群で、脳梗塞巣の経時変化を肉眼的評価・障害側の健常側に対する脳重量減少度・各脳部位での障害細胞数を数えることでそれぞれ比較検討した。薬剤群で障害が有意に少なかったことから、脳保護効果があることを確認した。現在、アストロサイトのマーカー、一酸化窒素合成酵素など複数の抗体を用いて、アセトアミノフェン投与で脳保護効果得が得られる機序が、抗炎症作用だけによるのかを検討中である。 (2) 脳室周囲白室軟化症(PVL)モデルの作成日齢3ラットの片側頚動脈結紮後30分間5%酸素暴露を行い、負荷後7日で、PVLに特徴的とされる脳室拡大所見が得られるかどうかを確認した。約半数のラットで脳室拡大を認め、脳梁での神経線維の減少を得たことから、PVLモデルとして実用可能であると考えた。個体による所見の相違は、成熟時の低酸素負荷モデルでみられるのと同様に、個体の低酸素暴露に対する感受性の違いによると考えた。現在は、負荷後24、48時間、7、21日後の脳を準備し、軸索伸張に関連する蛋白の発現が減弱しているか、炎症の関与が証明できるかをパラフィン切片と、脳皮質を用いたウエスタンブロットで調べている。
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