配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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研究概要 |
メラノーマの治療にインターフェロンβが使用されているが無効例が存在する。インターフェロンが奏効しない原因として, インターフェロン誘導性のアポトーシス関連遺伝子の発現が抑制されている可能性が推測される。インターフェロンβ抵抗性の細胞株の一部はインターフェロンβとTRAILによってアポトーシスが誘導されたことより, 潜在的にアポトーシス誘導性が保持されていることが示唆された。メラノーマ組織の細胞遺伝子解析より, 日本人に多い末端黒子型ではN-ras/BRAFの構造変化は稀で, N-ras/BRAF遺伝子下流のシグナル伝達系が活性化されている可能性が示唆された。メラノーマ細胞でメチル化制御されている細胞遺伝子RASSFIA, XAF1, IRF7, TRAIL RIを発現するアデノウイルスベクターを作製し, アポトーシス誘導活性を検討した。一部のメラノーマ細胞のみがインターフェロン存在下で、これら組み換えアデノウイルス感染によってアポトーシスを起こした。この結果より、未知のインターフェロン誘導性・アポトーシス関連性細胞遺伝子がメチル化抑制によって発現制御されている可能性が示唆される。
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