研究課題/領域番号 |
19591361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
山田 茂人 佐賀大学, 医学部, 教授 (20158190)
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研究分担者 |
石川 謙介 佐賀大学, 医学部, 講師 (70374931)
渡邉 至 佐賀大学, 医学部, 助教 (00404202)
国武 裕 (國武 裕) 佐賀大学, 医学部, 助教 (30404148)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | コホート研究 / 認知症 / MRI / MMSE / 認知機能低下 / 高齢者 / FAB / VSRAD / 生活習慣 / 唾液MHPG / 老化 |
研究概要 |
佐賀県伊万里市黒川町に在住の65歳以上の高齢者240名を対象に頭部MRIの撮像を行うとともに、MMSEを初めとする数種類の知的機能検査、及び生活習慣調査を行った。一回目(平成16年から平成18年:Time A)の調査に参加した240名のうち今回の調査(平成19年から平成21年:Time B)に参加したのは182名(男性53名;女性129、年齢78.3±6.4才)であった。二回目の参加者には一回目と同様に認知機能検査として、Mini-Mental State Examination(MMSE), Frontal Assessment Battery(FAB), Clock Drawing Test(CDT)を施行し、Clinical Dementia Rating(CDR)を評価し、海馬傍回の体積測定ソフト(VSRAD、松田ら)を使用して頭部MRIを撮像した。このうちTime AでVSRADを用いた90名については、3年間の体積変化を調べた。また参加者の教育歴、家族構成、趣味、飲酒習慣、喫煙習慣、高血圧、糖尿病、高脂血症などの個人の属性を調査した。CDRが2回とも0のA群と2回とも0.5のB群、今回0から0.5に上がったC群、を比較すると年齢はB,C群で有意に高かったが、Time AのMMSEは,A群とC群に差はなく、FAB得点はA群よりC群で低かった。またA群の教育年数はB,C群に比べて有意に長かった。Time Aの海馬傍回の委縮を示す海馬(%)及び海馬委縮/全脳委縮(%)はA群に比べB,C群では有意に高い値を示すとともに、Time BでのCDRと高い正の相関が認められた。このことはMMSEが低下していない状態でもVSRADの指標は将来の認知機能低下を予見する指標となることが示唆された。
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