研究課題/領域番号 |
19591379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
舘野 周 日本医科大学, 医学部, 講師 (50297917)
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研究分担者 |
大久保 善朗 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20213663)
鈴木 秀典 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30221328)
水村 直 日本医科大学, 医学部, 特別研究生 (90287748)
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連携研究者 |
水村 直 東邦大学, 医学部, 講師 (90287748)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 精神生理学 / うつ病 / MRI / 機能的磁気共鳴撮像法 / 機能変化 / 形態変化 / SPECT |
研究概要 |
初発・再発を含むうつ病患者12名の治療開始時の脳形態画像を撮影し、健常対照者27名の頭部MRIと比較した。Voxel-based morphometryを用いて比較した結果、うつ病患者群は治療開始時に既に両側帯状回前部、両側腹内側前頭皮質、両側腹内側前頭皮質、両側尾状核頭において灰白室の容積縮小を認めた。これを踏まえて、次にうつ病の治療効果がもたらす脳の変化を計測するために、脳血流SPECTや脳PET検査よりも侵襲の少ない機能的MRIによる評価方法を作成した。「自尊心」「非機能的思考」をうつ病の治療効果の指標とすることとした。「自尊心」課題を20名の健常者を対象に実施した。その結果、内側前頭前皮質、前部帯状回が自尊心の変動と関連する可能性が示唆された。再発例として入院し薬物療法を受けた患者2名、難治症例として認知行動療法をうけた患者3名を対象に、治療の各時期にfMRI課題を実施して、データ収集を行った。少数例の検討ではあるが、fMRI課題により治療開始後の経過とともに課題により賦活される部位が変化する結果であった。このことから、うつ病に特徴的な機能障害も治療とともに変化する事、また治療方法により違いがある可能性が考えられた。現在更なるデータを集積中である。
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