研究課題/領域番号 |
19591486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
杉谷 篤 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00294934)
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研究分担者 |
中野 賢二 久留米大学, 大学病院, 准教授 (00315061)
片野 光男 九州大学, 医学研究科, 教授 (10145203)
永井 英司 九州大学, 大学病院, 助教 (30264021)
北田 秀久 九州大学, 大学病院, 助教 (10403958)
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連携研究者 |
中野 賢二 久留米大学, 大学病院, 准教授 (00315061)
片野 光男 九州大学, 医学研究科, 教授 (10145203)
永井 英司 九州大学, 大学病院, 助教 (30264021)
北田 秀久 九州大学, 大学病院, 助教 (10403958)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 免疫学 |
研究概要 |
昨年度までに、膵脾合併移植によるグラフト保護効果破綻期の免疫抑制療法併用によって可能になることを示した。最終年度は、そのメカニズムがドナー、レシピエントいずれの由来のTregが機能しているかを解明する実験を行った。 実験はHigh responder combinationであるDA, LEWを用いた。レシピエントであるLEWには術前にSTZを静注し糖尿病を誘発した。手術はドナーの膵、脾、十二指腸を一塊にレシピエントの腹腔内に移植した。評価は、graft survivalに関しては血糖が再上昇した時点で拒絶と判断し、制御性T細胞はCD4, 25をFACSで、Foxp3をRT-PCRとFACSで解析し、制御性T細胞(Treg)の動向を調べた。またドナー由来の細胞を検出するためにドナーのMHCに特異的な抗体を用いた。 膵移植群と膵脾移植群を作成し、それぞれにタクロリムス(Tac)を術後4日間投与した群を作りControl群と併せて5群で比較検討したところ、膵脾合併移植+Tac術後4日間投与した群でのみ有意なグラフト生着期間の延長を認め、組織でも膵グラフトの構築が保たれていた。そのグラフト保護効果とTregの関与についてRT-PCRで見てみると、生着延長群では脾グラフト内にTregがより長期間保たれており、ドナー由来のTregも自己脾、脾グラフト内により長期間存在していた。 レシピエントのTcellが持続的にグラフト脾にさらされると、Tregに変化することが判明した。移植直後導入期に重要なのは、レシピエント脾臓に移行するドナー細胞のキメリズムとともに、むしろグラフト自身の抗原性が持続的に提示されることとそこに集族するレシピエント由来のTregである可能性が示された。
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