研究課題/領域番号 |
19591592
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高畑 俊一 九州大学, 大学病院, 助教 (50437779)
|
研究分担者 |
永井 英司 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (30264021)
水元 一博 九州大学, 大学病院, 准教授 (90253418)
大内田 研宙 九州大学, 大学院・医学研究院, 特任助教 (20452708)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2007年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 膵臓外科学 / microRNA / マイクロダイセクション / 膵癌 |
研究概要 |
microRNA はmRNAの発現を制御することにより様々な生体機能に関与する。最近、microRNAの発現異常が発癌や癌の進展に寄与することがわかってきた。そこで私達は膵癌におけるmicroRNAの発現異常に着目し、microRNAをターゲットとした新規診断法・治療法の開発を目的として研究を進めてきた。まず、膵管上皮細胞、膵癌前駆病変、浸潤性膵癌、膵癌細胞株のmicroRNAの発現レベルをマイクロアレイを用いて網羅的に解析することで、膵発癌や膵癌の増殖・浸潤に関わる複数の新規microRNAを同定した。さらにそのmicroRNAの標的RNAを同定し、蛋白発現への影響も検証した。microRNAの発現を抑制することで標的RNAの発現が増加し、癌の増殖・浸潤が低減できることを発見した。さらに、膵癌はしばしば抗癌剤に耐性を示し膵癌治療難治性の一因となっているが、あるmicroRNAの発現を抑制することで抗ガン剤耐性を低減できることを発見した。また、膵癌患者の予後や臨床病理学的所見と相関する複数のmicroRNAも同定しており、膵液や膵腫瘍細胞診により得られたサンプルを用いた膵がん診断・治療に応用できる可能性を示した。現在も臨床応用を視野に入れたトランスレーショナルリサーチを続行中である。
|