配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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研究概要 |
(過活動膀胱モデルとしての脳慢性低灌流ラットの作成の報告) 脳慢性低灌流はハロセン麻酔下に右総頸動脈遠位側と右外頸静脈遠位側を端端吻合して,脳血流がWillis動脈輪を経由して静脈側でドレナージされるように手術を試みたが,レーザードップラー血流計を用いて脳内血流を測定したところ,右側脳に血流障害による広範な壊死が生じて,実験モデルとして適当で無いことが判明した。さらに,右総頸動脈遠位側に緩い結紮やクリップを利用して脳血流モデルを作成しようと試みたが,ドップラー血流計において血液有意な血流低下を認めなかった。さらに,左総頸静脈を狭窄させることにより還流量を調整しようと試みたが,当初予定した手術では脳血流を70%に低下させる事が限度であることが判明した。脳全体の血液脳灌流の30%程度まで低下させる慢性脳血流低下モデル作成するため,現在技術的な工夫を行っている最中である。 (過活動膀胱と性ホルモンの影響についての研究報告) 性ホルモンは加齢とともに減少し,加齢女性や男性の下部尿路に対する愁訴は多い。われわれの研究では,脳低濯流ラットの排尿状態の変化と性ホルモン関係について研究を予定していたが,まずコントロールとして,脳血流が正常のラットで,メスでは卵巣摘除とエストロゲン補充,オスでは精巣摘除とテストステロンやDHEA補充によるラットを作成し,排尿状態の変化を見ている状況である。さらに,認知障害にどのような影響をあたえるかを検討している。性差やホルモン補充が加齢による過活動膀胱の予防になりえるかを検討している。
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