研究課題/領域番号 |
19591891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
百枝 幹雄 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50221627)
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研究分担者 |
廣井 久彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (10343138)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 子宮内膜 / コレステロール硫酸 / 遺伝子発現 / RORα / 転写因子 |
研究概要 |
本研究においては着床期子宮内膜において発現するコレステロール硫酸(cholesterolsulfate ; CS)の遺伝子発現調節機能に焦点をしぼって検討する。特に近年、CSが核内受容体retinoic acid-related orphan receptor(ROR)のひとつであるRORαのリガンドであることが報告されたことから、平成19年度には、RORαの下流遺伝子であるRev-erbαの遺伝子発現に対するCSの影響を検討した。その結果、CSの添加により子宮内膜間質細胞ではRec-erbαの発現が促進された。また、分子間結合を解析するBIACORによりCSとRORαの分子間結合が確認された。ただし、RORαのリガンド結合領域を削除した変異遺伝子導入によってもRev-erbαの遺伝子発現が促進されること、CSの添加によってRORαの発現も促進されることなどから、CSによるRev-erbαの遺伝子の発現促進は、CSがリガンドとしてというよりむしろ転写因子であるRORαの発現を促進することによる作用であることが示唆された。そこで、20 年度にはRORα応答遺伝子の別の候補であるSULF1 の遺伝子発現について検討し、CSがその発現を促進し、wnt/βカテニン経路を介してβカテニンの核内への集積を誘導することを明らかにした。また、CS は子宮内膜間質細胞のアポトーシスを誘導し、この誘導はSULF1を介する作用である可能性が示唆された。
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